小屋のまえの沢筋に
四月下旬から五月にかけ 雪どけ水が流れだし、水辺から
春がはじまります。

ザゼンソウ や ショウジョウバカマ などが咲き、五月半ばから
六月にかけ カラマツ や ミズナラ の林では
一斉に芽吹きがはじまり
林床には小さな花が見つけられます。
スズラン チゴユリ マイヅルソウ などです。

そして草原や林の小鳥たちがさえずり
六月下旬から七月にかけ、レンゲツツジ の赤い点綴がみどりの野に
ひろがります。

七月に入ると群蝶も舞い、全山に ニッコウキスゲ(ゼンテイカ) が
半月ほどかけ次々に咲き、そのあと
濃密高燥な夏が立ち上がり、
大きな青空の下で花暦が次々に繰り広げられてゆく、
短い山の夏です。

お盆の頃、マツムシソウ の季節。
そして涼風が吹き
秋の気配がしのびより、
白い ウメバチソウ や、リンドウ も咲き始め
十月の草紅葉と落葉期がはじまり 冬の入り口に近づき、
枯草の匂いにもうすぐ霜がふり
遠方の高い山脈の環には白い頂きをつらね
長い冬がはじまります。



七月から八月にかけての小屋の周りの写真です。

その他の写真です。